さまざまな流派がありますが…

　身体全体の巡りを整え、全身の調整を得意とする ハリ。

　主に冷えの症状の改善に強みを発揮する おきゅう。

　ハリとおきゅうを使って治療する鍼灸院はたくさんあり、考え方や流派と言われるような

　ものは本当に様々ですが、現在主流を占めるのは西洋医学的な鍼灸院です。

　西洋医学的というのは、言い換えると整形外科的と言ってもよいかと思いますが、

　肩凝りで肩がしんどいので、肩の筋肉に刺す。膝が痛むので、膝に刺す。

　そういったように、しんどいところにだけハリを刺して、おきゅうをすえる治療が

　現在の日本では主流となっています。

　このような治療が悪いという訳ではありませんが、なぜ肩凝りの症状が出ているのか？

　なぜ膝が痛むようになったのか？こういった原因をその局部にしか求めない傾向が強く、

　もっと大きな視野で、身体全体のことを考えたりすることなく、内科的な原因などを

　考えるような治療院はほとんどありません。

　とりあえず、しんどいのが収まれば結構。そういう考え方も正解ですが、

　根本から良くしていかなければ、また、すぐに痛みやしんどさはぶり返してきます。

　あなたは本当にそれでよいですか？