食べ力(たべぢから)
食べるって、言うまでもなく大切なこと。
なんでか? 人間の三大欲求って聞いたことがありますか? 食欲、睡眠欲、性欲(いわゆる性欲と排泄欲も含んでいます)。 この3つが人間の三大欲求と言われるものです。
これらは欲求と言うよりも、 生きていくためには必ず必要なものですよね。
その中でも今回お話しする食欲。 食べないと、生きていけませんし、 あなたの身体は食べたものでしか、創られません。 それだけ重要な行為。
つまり、 食べるという行為は生きることそのものなんです。
しかも、 自分の口でしっかり噛んで食べることが大切。
高齢になって、病気なんかをすると ベッドの上で点滴や胃ろうなどで栄養を入れることがあります。
現代の栄養学的に言えば、 栄養素やカロリーは足りているはずです。
足りているはずなんですが、 実際問題として、だんだん衰弱してくる。
これは胃腸がしっかり働かず、 入ってきた栄養素が身にならないからなんです。
医学的理由で致し方のないことなんでしょうが、 そういう状況になっても諦めないで欲しい。
もう一度、口から食べられるように チャレンジして欲しいと思います。
痴呆が進んだ患者さんが 栄養点滴を止めて口から食べるようにしてみたら、 痴呆も改善して、元気になったという例はよくあることです。
なかなかそれだけの手間をかけられない という現実があるかもしれませんが、 本当にそれでいいんでしょうか。
手間や暇はかかるかもしれません。 ですが、手間や暇をかけるだけの価値があることなんです。
今、このお話を読んでくださっている方の多くは 普通に口から食べ物を食べられる方達がほとんどでしょう。
当たり前のことかもしれませんが、 非常にありがたいことなんです。
この喜びをあらためて噛みしめて欲しい。
食べられないほど情けないものはない・・・ それは、死をも意味するからなんです。
今晩あたり、 いつもよりちょっとだけ意識して、 食べ物をしっかり噛んでいただいてみませんか?
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