冷えと熱
東洋医学 では病を説明するとき、 すべて 冷え と 熱 で説明できます。
いきものは物を食べ、 それを消化、吸収して 腹で 熱 を作ることで身体は動き、機能しています。
この熱は身体全体にめぐるので、 身体のいたるところは ある程度、温かいのが普通です。
この熱がめぐらないところは 冷えてきます。
たとえは悪いですが、 いきものが死んだとき冷たいですよね。 あの感じが冷えの極限の状態です。
もちろん、身体の部分、部分で もともと温かめのところと 冷ためのところとはあります。
簡単に説明すれば、 熱というのは上に昇り、 内側から外側に出ていきたがる性質がありますから、 身体の下の方は上に比べれば冷たく、 身体の上の方、 とくに頭はいちばん熱が多いものです。
このバランスが崩れると、病気の素になります。
温かいはずのお腹が冷えると、 腹痛を起こしたり、下痢をしてみたり、 ある程度冷たいはずの下腹部に熱がこもると、 便秘になったり、熱のための腹痛が起こったりします。
こういうアンバランスを調整して、 温かいところは温かく、 冷えているところは冷たく、 そういう状態に整えるのが、ハリ・きゅうの真骨頂。
カゼなどのような急性の病気も 高血圧などの慢性的な病気も 結局は 冷え と 熱 のアンバランスで起こっているのです。
冷え と 熱 のバランスを 常にいい状態に保つには ハリやきゅうで治療するのもいいのですが、 まずは、アンバランスを作らないこと。
そのためには食事に気を付け、 運動などで身体のめぐりを良くすること。
とくに現代では、 冷蔵庫やクーラーなどがどの過程にも普及しており、 身体が冷える傾向にあります。
冷たい物を控え、身体を冷やすことを つつしむように気を付けてください。
それでも、やはり病気をすることはありますが、 身体に慢性的な冷えがある状態のヒトと それほど冷えのないヒトとでは、 病気の治りが違います。 |
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