秋の養生法
秋 は 乾燥 する季節ですよね。 空気が乾いて肌も乾燥するし、 空気の通り道である呼吸器系の粘膜も乾燥します。
また、東洋医学では 秋 は 肺 の活躍する季節なんです。 肺というのは現代医学で言う呼吸器系の働きの他にも、 肌の新陳代謝とも密接に関係しています。 肺がしっかり働くことで、皮膚や粘膜は新陳代謝を活発にします。
ところで、動物は毛に覆われていて、 夏には夏用の涼しい夏毛、冬には冬用の暖かい毛に覆われています。
これをヒトに当てはめると、 夏には汗のかきやすい肌になり、 冬には寒い風が身体に入り込まないように 厚めの肌になっています。
秋はちょうど夏毛が冬毛に変わる季節。 家で動物を飼っておられる方はそれを目の当たりにするでしょうし、 ヒトでも髪の抜け毛が多い季節ですから、 それが実感できるのではないでしょうか。
こういった肌や粘膜が 夏用のものから冬用のものに変化するこの季節。 生え替わるその瞬間は肌の防御は弱くなります。
さらに、 空気は乾燥していますから、 皮膚や粘膜はさらに乾燥しやすくなります。
秋の養生法は この 皮膚や粘膜の生え替わりを スムーズにしてあげる ことが一番大切です。
そのためには 美味しい秋の実りをしっかりいただくことと、 軽い運動などで呼吸を深く、たくさんしてください。
『実りの秋』、『食欲の秋』、『スポーツの秋』と言われるのは こういった意味があるんです。
実際、夏のように暑くなく身体を動かしやすい季節ですし、 秋はたくさんの実りが食卓を賑わせてくれます。
自然とは非常によくできているもので、 ヒトも自然に逆らわず、柔軟に自然に合わせて生活する。 つまり、自然の中のひとつとしてしなやかに生きていけば、 健幸で笑顔のあふれる生活を送ることができます。
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