みかんでカゼ予防もほどほどに
冬のくだものの王様と言えば? りんご という方もおられるでしょうが、 みかん を思い浮かべる方も大勢いらっしゃるでしょう。
東の横綱がりんごなら、 西の横綱がみかんと言ったところでしょうか。
みかんには ビタミンC が豊富なことはご存じでしょう。 ビタミンCでカゼの予防と、 みかんを意識的にたくさん食べておられる方もおられるでしょう。
しかし、これは半分正解で半分間違いなんです。
というのは、 風邪の予防に、粘膜を強くするビタミンCを 豊富に含むみかんを食べるというのは正解ではあります。
その反面、 くだものには身体を冷やす作用もあるので、 カゼをひいてからみかんを食べるというのは間違いなんです。
みかんの効能を東洋医学的に解説すると、 消化吸収を促進したり、 のどの渇きを解消し、肺の粘膜を潤す。 気の巡りを促進し、 湿の邪を除き、痰を鎮める という効果があります。
その反面、 みかんの性質は 涼 という性質があります。
つまり、 水分の多いみかんは全体的にみると、 身体を冷やす作用 を持っているんです。
ビタミンCの補給とばかりにたくさん食べると、 身体を冷やしてしまって、 カゼが悪化する訳です。
つまり、 鼻やのどの粘膜を強くする作用があるので、 カゼの予防にはおすすめですが、
カゼをひいてしまってから食べたんでは、 手遅れな上に、身体を冷やしてしまって、 余計にカゼを悪化させてしまうという訳。
ひろしまには大長みかんという美味しいみかんがあります。 私もみかんは大好物。
ですが、 過ぎたるは及ばざるが如し ではないですが、 ほどほどに食べるようにしたいものです。
ちなみに、 漢方薬ではみかんを原料にしている生薬がありますが、 これは収穫する時期や 薬に使えるように加工する際に工夫されています。
みかんを原料にした生薬と みかんそのものは似て非なるものなんで、 同一のものと考えて、 みかんは薬だと考えるのは早合点もいいところなんで、 気を付けてくださいね!
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