そろそろ花粉症予防を
早いもので、1月も終わり。 気が早いと思われるかもしれませんが、 そろそろ 花粉症の予防対策 を始める季節です。
2月の上旬には関東の早いところでは 花粉の飛散が始まるそうですし、 東海から近畿以西でも2月の中旬には飛び始めるそうです。
ちなみに、 花粉の飛散量は去年の1.3倍くらいとの予想が出ています。
お医者さんで薬をもらって治療する方が多いと思いますが、 例年、花粉症で苦しんでおられる方は そろそろ薬を飲み始められる頃なんです。
ちなみに、 眠気が強い方がよく効くと思われていますが、 これはまったくの間違い。
確かに花粉症の薬の初期のものでは その傾向がありましたが、 現在ではさまざまなタイプの薬がありますので、 そういった傾向はなくなっています。
花粉症を 東洋医学的 に解説すると、 春の陽気とともに増えてくる身体の内側の熱が、 身体の外に出て行くルートを探して 鼻水になったり、くしゃみになったり。 はたまた目のかゆみになったりしています。
そのルートとして最適なのが鼻やのどの粘膜。 身体から熱や水を抜くのには絶好の場所なんです。
とくに冬の間は寒くて 身体の新陳代謝がどうしても落ちますから、 胃腸には水が溜まりがち。
この溜まった水に先ほどの熱が相まって鼻水になります。
また、熱の量がボチボチなときに 粘膜の表面のところのすぐ裏側でウズウズすると 鼻づまりや目のかゆみとして症状が出ます。
これが花粉症のメカニズムですが、 根本の原因は何か?というと、 自然は春になろうとしているのに、 身体を春に適応させるだけの体力がない からなんです。
言い換えれば、 冬の間に身体を過保護にし過ぎて、鍛えてないんで、 春に適応するだけの体力が足りていない とも言えます。
さらに、 最近の住宅事情も関係しています。
密閉性の高くなった現代の家で エアコンを使って暖を取ります。
そうすると、 乾燥がひどくなって、粘膜が弱くなり、 暖かすぎて、身体も軟弱になるし、 暖かすぎるために乾燥がさらにひどくなる。
こういう住宅事情も 花粉症患者さんの増加の要因にもなっています。
東洋医学では、 花粉症の症状を抑えることもできますが、
早めから対処を始めて、 冬の間に体力を付けて、 いち早く春に適応できるように準備していきます。
具体的には、 冬の間の体力消耗を回復させて、 胃腸に機能を整えて、胃腸に溜まる水をさばきます。
ある意味で、 体質改善ですから、ある程度の時間が必要です。
すぐに完全に花粉症がなくなる訳ではないですが、 しょうじょうとしてはかなり楽になるし、 数年単位で取り組まれた方の中には 花粉症にまったく悩まされなくなる方もいらっしゃいます。
西洋医学でも、東洋医学でも 毎年、花粉症に悩まされておられる方は そろそろ花粉症の予防対策を始めましょう。
少しでも症状が楽になるだけで、 気分がずいぶん違うようですしね。
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