東洋医学の考え方
西洋医学と東洋医学の違いって何だと思いますか?
いちばんの違いは 病気をミクロな視点で診ていくか? マクロな視点で診ていくか? そこがいちばんの違いだと思います。
というのは、 現代西洋医学は病気を病気として診ています。
どういうことかと言うと、 病気を微に入り細に入り、 細かく細かく分析していくことで 病気というものをとらえようとします。
つまり、 病気や病巣にスポットライトを当てているんです。
一方、東洋医学は なぜ病気になったのかを 病人の体質や経過を踏まえて考えていきます。
病気そのものと言うより 病気を患っているヒトや状況に スポットライトを当てているんです。
たとえば、カゼ。
西洋医学であれば、 AさんがカゼをひこうとBさんがカゼをひこうと 症状が同じであれば、治療方法は変わりありません。
ですが、東洋医学であれば、 体質的に強いAさんと体質的に弱いBさんでは 治療方法は当然変わりますし、
同じAさんだとしても カゼをひいてからの経過によって 今はこういう状況だからこういう治療が有効だ。
そんなふうに治療は 体質や状況で変化していきます。
どちらの治療が優れているか? そういう問題ではありません。
病気のメカニズムや原因が 科学的にハッキリしている場合、 西洋医学の治療方法が優位になってきますし、
科学的にはハッキリしないものの、 経過が変遷していく病気や 体質によって症状に違いが出てくるような病気には きめ細かく治療法を変化させていける 東洋医学が優位であったりもします。
つまり、 得意とする病気の領域が違うので ある病気では西洋医学の方がより良く、 また別の病気では東洋医学の方が有効。
そういうものなのです。
あなたが悩んでいる症状や病気が どちら向きなのかをキチンと見分けることが重要で、 知識のない方では その見分けが難しい場合もあるかと思います。
そういうときには 私たちを頼ってもらえればなと思います。
東洋医学がどんな病気でも治せる訳でもないし、 西洋医学が万能な医学という訳でもない。
その見分けをお手伝いすることも 私たちの大切な仕事だと考えています。 |
Copyright ©2011-2024 Kikuichi-do. All rights reserved プライバシーポリシー