痛みを取るだけでいいんですか?
鍼灸院に来てくださる方の多くが 今、目の前の痛みやつらさを 取り除いて欲しいという希望を持っていらっしゃいます。
たとえば、ギックリ腰。 立てないし、動けないし、何より痛いんですから その気持ちはよく分かります。
たしかに 目の前にある痛みやつらさ、しんどさ。 これを今すぐにでも取りたい!
そういう気持ちはごもっともで、 人間誰しも同じことを考えると思います。
ですが、 痛みさえ取れればそれでいいんでしょうか?
痛み止めを飲んで、 痛みが治まりさえすれば、 それで満足ですか???
たとえば、慢性の膝の痛み。 病院で注射を打ったり、電気を当てたり。 鍼灸院でも膝だけを診て、痛みを取ることは可能です。
でも、 痛みや辛い症状だけを取っても 本当の原因は治っていないんです。
だから、 しばらくしたらすぐに痛みがぶり返す。
つまり、 痛みやつらさをごまかしただけの治療ということになります。
それで満足でしょうか?
もちろん、はりやおきゅうで 骨の変形を治せる訳ではありません。
ですが、 痛みの出てくる原因を 元から良くすることができるんです。
ここまで良くしてはじめて キチンと治療したと言えるんじゃないんでしょうか?
個人的な価値観かもしれませんが、 うちでは痛みやつらさをごまかすだけの 治療はあまりしません。
痛みやつらさというのは ある種の身体の内から発せられるサインだからです。
無理をせず、少し休んでくれ。 そう身体が訴えているのです。
それをごまかして、 身体を酷使すればどうなると思いますか?
遅かれ早かれ、身体はぶっ壊れます。
もちろん、痛みやつらさを 取り除くように治療はしていきます。
ただ、 それだけで終わっているところが多い。。。
治せないんでしょうかね?
良くなろうとする力を 誰もが持っています。
それを十分に引き出してあげるのが 本当の東洋医学の実力です。
そういった治療院も治療院ですが、 『のど元過ぎればなんとやら・・・』 こういう方も多くいらっしゃいます。
しんどさが取れれば、 治ったと思うのは間違いの場合が多いです。
もう一度、お伺いします。 痛みさえ取れればそれでいいんですか?
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