病気の治りやすさ
どれくらいで治りますか? こういうご質問をよくいただきます。
一般的に 新しい症状の方が治りやすく、 何年も経過した病気は治りにくい ものです。
中には 若い頃から何十年も同じ症状を抱えてこられた方もいらっしゃいます。
こういう場合には、 完全に痛みなどの症状をなくして、 かつ二度と発症しないところまで治すのは なかなか困難なこともあります。
このような場合、 痛みやつらさをなるべく軽減して、 病気と上手く付き合っていくことを目指して 治療を進めていくようになります。
何十年ということはないが、 数年前に発症していろいろな治療を試してみたが、 良くならない・・・ということで 鍼灸院に来られる方も多いものです。
こういう場合には 症状の種類にもよりますが、 こじれていることが多く、 短時間ではなかなか治りにくいことが多いです。
根気よく通って頂く必要があります。
数日前、数週間前からという場合は 比較的短時間で治りやすいことが多いです。
これとは別に はり・きゅうや漢方薬といった東洋医学は 発症前から『治療』ができます。
東洋医学には『未病治』という言葉があり、 『未だ病まざるを治す』と読みます。
まだ病気になっていないものをどうやって? と思われるのが普通でしょうが、
あなたの体質、現在の身体の状態を診ると、 この先に出てくる可能性のある病気を推測できます。
これを治療していくことで、 あらかじめ病気にならないように先手を打つんです。
たとえば、肩凝り。
いろいろな原因で出てくる症状ですが、 放置しておくと、頭痛やめまい、耳鳴り、歯痛、視力低下など 様々な症状の元になります。
疲労が溜まって慢性的になってくると、 カゼをひきやすくなったり、 気分的にも落ち込みやすくなったり。
病院であれば症状が出てきてから はじめて治療が始まりますが、 東洋医学では発症前からその前兆をつかんで、 こんなふうに治療を進めて行くことができるんです。
こういう状態で治療にお越しいただければ、 ひどい症状が出る前に数回の治療で済みます。
今挙げた例は 分かりやすい単純な例でしたが、 もっと大きな、もっと深い病気についても 推測していくことが可能です。
完璧に健康なヒトなどいない。 これが東洋医学の考え方です。
体質的にどこかに弱みを持っており、 気候や食べ物などに影響を受けながら、 暮らしているのが人間です。
どういう症状が次に出てくるのかが なぜ分かるのか?
これは超能力でもなければ、 個人の経験や勘ではありません。
古典医学の書物の中には、 こういう体質を持っている人は こういう病気になりやすかったり、 どういう経過をたどるかということが ある程度、体系化されて記されているのです。
これを 患者さんの体質やその時の状態に照らし合わせて、 総合的に判断しているのです。
病気が病気として発症する前に 治療を始めるのはバカらしいという方もいらっしゃいます。
治療したから病気にならなかったのか、 そもそもそんな病気になるハズじゃなかったのか、 最終的には分かりかねるものです。
ですが、 発症してからでは 治療に相当な労力が必要になったり、 手遅れということもあります。
信じる、信じないはあなた次第ですが、 東洋医学とはそういう治療が可能なんです。
ということで、 『おかしいな?』と思ったら、 ガマンせず、頑張りすぎず、 早めのご来院をオススメします。
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