東洋医学の不妊治療
東洋医学では 身体の基本構成要素が 『気』『血』『水』の 3つの要素であると考えています。
この3つの要素が 身体のさまざまな臓器の働きのバランスを保ち、 健康を維持していると考えているのですが、
この五臓六腑のバランスが崩れたときに 何かしらの不調として症状が出てくるんです。
つまり、 妊娠 においても これらの『気』『血』『水』のバランスが取れていて 健康である上で、
さらに、 『余力』があるときに初めて妊娠が可能になるんです。
ですから、 不健康な状態 である方は妊娠が難しい・・・ ということになります。
ただし、 不健康と言っても カゼをひいているとかお腹を下すとかの 一時的な不健康という意味ではなく、
慢性的な不健康と言えば お分かりいただけますかね?
という意味では、 日々の不摂生とか過度のストレスなども この範疇に入ってくると思います。
では、 東洋医学で不妊治療を進めて行く場合、 何をどうするのか?
まずは 『健康』な状態になっていただいて、
さらに 『余力』を持てるように体調を整えていく。
これが 東洋医学で不妊治療を進める基本となります。
もう少し具体的に言えば、 体調不良の原因となっている 心身のバランスの崩れを建て直していく。
不妊で悩んでいらっしゃる 体質そのもの改善をして 健康を取り戻す。 そう言ってもいいでしょう。
それができて初めて、 精力みたいな部分を付けたり、 妊娠するのに十分な『血』の量まで増やすだとかという 『余力』を付けていくことが可能 になるのです。
ちなみに『加齢』っていうのは 不健康な状態ではありませんが、 こと、妊娠に関して言えば、 不健康と似たような状態を招いています。
でも、防ぎようのないことで 致し方ない面があるものの、
加齢というのは 個人差が大きい物ですし、
ある程度の範囲内で 体内年齢みたいなものは 東洋医学で改善していくことができます。
話を戻して、 妊娠までにどれくらい時間がかかるのか? よく質問を受けるのですが、
東洋医学での治療は これまでお話したような感じですから、
不健康な状態がどれほどなのか? という個人差が大きく関わってきます。
簡単に言えば、 不健康な状態がこれまでどれくらい続いていたのか? これもバロメーターの一つになりますし、
不健康の程度、そのものがどれくらいか? ということも勘案しなくては言うことができません。
たしかに、 ものすごく気になることではあると思うのですが、
こればかりは 実際に身体を診させて頂いて
ある程度の期間、治療させて頂いた上で 身体の反応などを診てからでないと お伝えすることはできません。。。
そうして、 治療している側の人間が こんなことを言うのははばかれることだとは思いますが、
正直なところ、 最後の最後は『神のみぞ知る』という部分があります。
治療を進めて行く中で 『余力』も付いてきたけど・・・ という場合もあれば、
まだ 『余力』までは付いていないのに・・・ ということもあります。
これはこちらの能力不足かもしれませんが、 名人と言われる先生にお話を聞いても やはり似たようなことをおっしゃいますので、 そういうものなのかな?と。。。
一般的には、 不健康な状態が深刻な方ほど 治療に時間がかかります。
妊娠をご希望される方で 思い当たるフシのある方は 少しでも早く、治療を始めるべきだとは思います。
これは 東洋医学だけの話ではなく、 西洋医学でも同じことですが・・・
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