薬漬けになていませんか?
医療の基本原則 って ご存知でしょうか?
『薬の種類はなるべく少なく』 『効果のない薬剤は減らして中止に持ち込む』 というものです。
ごくごく当たり前のように 感じられるかもしれませんが、
案外、 これが守られていない・・・
とくに精神科領域では この原則がおざなりになっている場合が よく見られます・・・
初診時から いきなりたくさんの種類の薬が処方されたり、 次第に薬剤の種類が増えたりすることが よくよくあります。
面白いと言ったら 不謹慎かもしれませんが、 薬の量を減らしただけで状態が良くなった なんていう話は決して笑い話ではありません・・・
なぜ、こんなことが起きるのでしょうか?
確かなデータを 手元に携えている訳ではないので、 ごくごく私的な想いということは断っておきますが、
精神科領域に それほど詳しくないお医者さんが 巷に溢れているのではないか?と感じます。
一昔前までは 『精神病院』というと 患者さん側からも通うのを どこか敬遠される風潮がありました。
その当時に 精神科に関わっていたお医者さんは 精神科を目指して そこでしっかり修行を積んでらっしゃった。
しかし、 最近では精神科の病院が 『メンタル○○○○○○』なんて ライトな感じの名前に変わって、
比較的、抵抗が少なくなって 通院することをいとわなくなった。
そう。 精神科のお医者さんでも 食えるようになったんですね。
しかも、 精神科というのは 設備投資にお金があまりかからないものですから、 クリニックとして開院しやすいんですね。
ちなみに お医者さんというのは 何科で独立しようとも 基本的には構いません。
つまり、 精神科で修行をしてこなくても 精神科で独立できるのです。
まぁ、これは あくまで個人的な推測の話です。
それとは別に、 精神科医療の儲けの仕組みにも 問題があるようです。
というのは、 精神科の医療報酬、 つまり、医療を施していただくお金の話ですが、
とくに外来診療では 30分以上では4,000円になるのですが、 30分未満では3,300円というのが基本路線です。
分かります?
つまり、これ、 たくさんの患者さんを診察した方が 儲かるっていう仕組みになっているんです。
本来なら、 精神科領域の患者さんには 時間をかけて問題点を洗い出して 行動療法なり心理療法などを重視すべきハズなんですが、
30分以上なら 1時間以上時間をかけようが4,000円ですが、
5分で6人の患者さんを診たとしたら 20,000円近くの報酬になる訳です。
あなたが 精神科のお医者さんなら どっちを選択しますか???
お医者さんも 善意だけでは食べていけないですからね・・・
致し方ないのかもしれません。。。
これとは別に 最近では『反医学』、『反薬剤』などを 断定的に叫ぶ書籍などが人気があります。
『とにかくお医者さんへ』 『とりあえず薬で』ということに対する アンチテーゼなんでしょうが、
これもまた 行き過ぎな面があるように思います。
さらに、 製薬会社の陰謀論みたいな話を 耳にすることもあります。
まぁ、 あながち・・・という側面もあるような面もありますが、
それも すべてが正解でないと思うし、
実際問題、 薬のすべてが悪い訳ではなく、 薬がなければ助けられない場面は多々あります。
ということで、 何が正解なのか?ということを ひと口で言い表すのは難しいのですが、
えぇ加減で バランスを考えながら 対処することが大切になってきます。
どうですか? 薬漬けにはなっていませんか???
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