東洋医学の奥深さ
東洋医学 では、 身体の中心、根幹をなすものは 五臓六腑 だと考えています。
脳でもなく、心臓でもなく、 五臓六腑が身体の根幹だと考えています。
肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓 という5つの 臓 と
それと表裏をなし、深い関係を持つ、 胆・小腸・胃・大腸・膀胱 という5つの 腑。
さらに、 形があるものではないけど、 心包 という臓と 三焦 という腑を足した 全部で六蔵六腑が身体の根幹なのです。
この六臓六腑の バランスが整っていれば、 健康であり、
このバランスが崩れた時に なんらかの症状や病気が現れてくると 考えています。
その五臓六腑で生成される 気 、血 、水 の基本3要素が 身体の隅々をめぐり、身体を養い、
また、 五臓六腑のバランスを取っているのです。
はり や おきゅう を使って調整するのは 主にこちらの 気・血・水 の3要素。
中でも、 気のめぐりをコントロールする ことで 気・血・水を動かして
結果的に 六蔵六腑のバランスを取り、 気・血・水の3要素を調節していきます。
一方、 漢方薬 は 気・血・水の3要素を 直接、補うこと ができます。
ただし、 はりやおきゅうのように 気・血・水のめぐりをコントロールするというよりは 気・血・水の量の調節をして
結果的に 六蔵六腑のバランスを取ることが得意です。
気・血・水の 動き を コントロールするのが得意な はり・きゅう と
気・血・水の 量 を コントロールするのが得意な 漢方薬。
つまり、 はりやおきゅうだけの治療よりも 漢方薬での治療も併せた方が より効果的な治療が望める訳です。
ただし、 これもケース・バイ・ケース。
気・血・水をめぐらせるだけで 良くなる病気もたくさんありますし、
気・血・水の量を増やすことが 早く良くなる病気があります。
また、 その両方が必要な病気もあります。
やみくもに 両方を併用することが 最善ではない訳です。
ケースごとに 最善の治療を選択すること が大切なのです。
最善の治療をするために 日々、古典書物をひもとき、 より最適な治療方法を研究しなくてはなりません。
人の数だけ 病気のメカニズムは様々にあります。
最適な治療方法は 古典書物のどこかには 確かに記されているハズですが、
いつも最短でそれに 行き着く訳ではないし、
今、私が持っている知識より より最適な治療方法があるかもしれない。
それを学び、 自分のものにするために 日々の研究が大切になってくるのです。
まだまだ 勉強が足りません。
こう言っては 元も子もないような話ですが、
一生、勉強していっても なかなか一人前にはなれない。
それほど 東洋医学は奥の深い医学のような気がします。
日々、一歩でも、半歩でも 進化をし続けられるよう 今年も精進を積んでいきたいと思います。 |
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