清潔にし過ぎない

　世の中に普通に広まって

　普及している 抗菌仕様。

　きっと

　あなたの周りにも

　あれやこれやとたくさんあるでしょう。

　風呂場や洗面所などの

　いかにもカビが生えやすい場所で使うものなら

　便利かもしれませんが、

　キレイ好き過ぎ なのも

　少々考えモノのような気がします･･･

　ところで、

　清潔過ぎない生活環境で

　暮らした子どもは

　アレルギー疾患にかかりにくい という

　衛生仮説 というのを

　ご存知でしょうか？？？

　医学の世界では

　ずいぶん前から言われていることですが、

　簡単に言えば、

　ある程度汚れた環境の方が

　免疫力が付いて健康に育つよ。

　そういった話です。

　現代の

　キレイ過ぎる 環境は

　身の回りに

　細菌やウイルスが

　かなり少なくなっています。

　しかし、

　こういった子どもは

　免疫力が弱い のです。

　たとえば、

　自然の多い農村部などでは

　どろんこになりながら遊び回っている子どもが多い。

　確かに

　現代的な都市部に比べて

　土や自然に触れる機会が

　圧倒的に多いことでしょう。

　そして

　そこには必ず細菌やウイルスがいるものです。

　しかし、

　そこに細菌やウイルスがいるからと言って

　すぐに

　病気になるというものではない。

　人間が持っている

　免疫力が細菌やウイルスに負けた時に

　病気にかかる訳です。

　自然から離れた生活をすればするほど

　免疫力は鍛えられません。

　小さな頃から

　どろんこになって遊び、

　そこにいる細菌やウイルスと

　適当にお付き合いしながら生活していると、

　自然と

　免疫力が強くなっていく のです。

　まぁ、

　気持ちは分からないでもないですよ。

　とくに

　小さいお子さんをお持ちの親御さんは

　我が子を外敵から守りたいというのは

　自然なお気持ちでしょうから。

　でも、それは･･･

　もしかすると、

　我が子を軟弱にしてしまう結果を

　招いているかもしれない。

　つまり、

　過保護になっているかもしれない･･･

　その辺りのバランスが

　なかなか難しいものですが、

　もう少し

　自然と触れ合うチャンスを

　作ってあげて欲しいな･･･ と。