妊娠してからの不安・・・
うちの鍼療室では あれやこれやと頑張って やっと妊娠に至ったという方もいらっしゃいます。
そうすれば、 喜んで当然! の様な気もするのですが、
妊娠してしばらくすると 不安 にさいなまれる方も多いのです。
もちろん、 妊娠ってのは 女性の身体に大きな変化をもたらしますから、
精神的にも 大きな変化をもたらします。
そこで、 この妊娠が無事に継続して 出産までいけるのか?などという不安を抱いても 当然と言えばとうぜんなのですが、
それ以外にも 妊娠したことを ためらう 気持ちを 抱く方もいらっしゃいます。。。
妊娠を待ち焦がれていた方だけに 『ためらう』と言われると不思議かもしれませんが、
むしろ、 待ち焦がれていただけに その不安が増幅される場合も多いのです。
でも、 よく考えてみれば当たり前のことで、
お腹から赤ちゃんが出てくれば、 あなたのこれまでのライフ・スタイルは 大きくガラッと変わって しまいますからね。
これまで二人だったカップルの関係が 言葉も通じない、想いも通じない赤ちゃんが 二人の間に割って入ってくる訳です。
もしかすると、 天地がひっくり返るくらいに 感じる方がいても不思議ではない。
子どもを中心 に 生活して行かざるを得ない し、
自分がしたいことなんて たいてい後回し になります。
さらに これが初産であれば、
その生活がどんなものか イメージすら出来ないでしょうしね。
でも、 こういう 妊娠に対する罪悪感 みたいなものを 覚えることは異常なことではありません。
ごくごく普通の感覚なのです。
妊婦さんが こうした感情を自分自身で認め、受け入れて、 その気持ちと向き合っていきさえすれば むしろ健全な話です。
人間、誰だって いつも天使のような心持ちではありません。
天使のような心持ちもあれば、 悪魔の声がささやく時だってあるものです。
ただ、 それも自分だと認め、 受け入ることが出来ない場合、
自分を責めて どんどん苦しくなってきます。
そうならないためには その 気持ちを吐き出してみましょう。
まずは パートナーとお互いの気持ちを話し合う こと。
それと、 すでにお子さんをお持ちの 友達にでも話を聞いてもらう こと。
そうやって 自分の気持ちを表に出してみると 心が整理されてくるものです。
それで 自分自身を受け入れる準備が出来ます。
うちでも はりやおきゅうで身体を整えるとともに、
そういう気持ちを たくさんお話してください。
はりやおきゅうだけが 治療ではありません。
いや、むしろ、 そういった準備が出来ないまま はりやおきゅうで治療しても効果は上がりません。
子どもが生まれれば 確かに制約も増えますけどね。
子どもが生まれてきてくれることで また新しい世界も広がるものです。
苦労も多いけど、 笑顔も増える。
そんなに悪いことばかりじゃないですから。
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