おっぱいの研究
雪印メグミルクグループの ビーンスターク・スノー(東京)は、 赤ちゃんのいる母親から母乳を集め、 学術的な成分研究を行い、 より母乳に近い粉ミルクの製品開発に役立てている。 〜共同通信より抜粋〜
個人的には 粉ミルクメーカならやってて当たり前と 思っていたんですが、
これまで1960年と1989年に、 参加医師などの協力で全国規模の調査を実施。 4,000人以上の母親から母乳を集めた。 昨年(2015年)9月にスタートした 第3回調査では、 1,200人の母親から5,000のサンプルを集める計画だ。
とありました。。。
56年間で 3回しか調査してなかったんですね・・・
ご存じの通り、 赤ちゃんって たったの1年 で 体重で言えば、約3倍 にも成長するんです。
そうして、 この1年間にミルクを含めた おっぱい の果たす役割が非常に大きい ってことは言うまでもなくご理解いただけるでしょう。
これまで研究してきた中で、
おっぱいには お母さんの 免疫成分 が含まれていることや
魚の摂取量が減ってきているためか 脳や神経の発達に必要な DHA の含有量が 減少してきていることも分かってきました。
前回の調査が1989年ですから、 おおかた30年も経過している訳で、
その間には 社会情勢も生活習慣も大きく変わってきている。
つまり、 30年前とは おっぱいの変化も大きいハズです。
そこら辺のことが 詳しく分かってくると またおもしろいですよね。
もしかすれば、 北海道の人の生活習慣と 沖縄の人の生活習慣はぜんぜん違うでしょうから、
ご当地専用ミルク なんてのが 必要になるかもしれないし、
肉食系お母さん用 とか 草食系お母さん用 なんてのも あってもいいかもしれない。
ちなみに、 母乳育児が良い という信仰がありますが、
お母さんの食事の栄養に過不足があれば ミルクの方が優秀という場合もあります。
たとえば、 最近ではおっぱいの中のカルシウムが 不足気味という傾向があって、
おっぱいだけで育てていると 骨が柔らかくなってしまう『くる病』のお子さんが 増えているという現実もあります。
その点、 粉ミルクであれば、 十分に強化してあるので、
『くる病』を中心に考えると ミルクに軍配が上がることもあるのです。
それでも 個人的には 可能な限り、母乳育児が良い。 と、考えています。
先ほど言いましたように、
粉ミルクには お母さんの免疫成分は入ってないですし、
お母さんの身体で作られるおっぱいは 日々、赤ちゃんに適したように 調整してくれているハズだからです。
ただね、 そうとばっかりもいきませんし、 粉ミルクが優秀な面もある。
そういった意味でも 母乳の研究は絶対に必要ですし、
研究から得られた成果は おっぱいで育てるお母さんにも役立つでしょうから。
そうして、 母乳育児を諦めていらっしゃるお母さんにも
より安心して使える 粉ミルクの開発にも存分に活かしてもらいたいものです。
|
Copyright ©2011-2024 Kikuichi-do. All rights reserved プライバシーポリシー