フィンランド症候群？？？

　うちのような

　東洋医学を看板に掲げとるような治療院には

　健康・医療に詳しい方 が

　けっこうな割合でいらっしゃいます。

　非常に結構なことですが、

　仕事が医療系でもないのに

　感心するほど詳しい方もいらっしゃいます。

　ただ･･･

　健康に気を付けることは

　非常に大切なことなんですが、

　健康法 などに

　振り回されている 方も

　けっこういらっしゃるのがね･･･

　あれが良いと書いてあったとか

　テレビでこう言ってたとか

　今の時代、いろいろありますよね･･･

　論文だったと思うのですが、

　面白いと思って手帳にメモをしていたものなので

　論文の著者とかどこに書いてあったか不明なんですが･･･

　フィンランドの

　40〜50歳の働き盛りのサラリーマン

　1,200人に対して行った調査・研究では、

　半分の600人には禁酒・禁煙を指導し

　健康状態を維持するように努力してもらい、

　残りの半分の人には

　好き勝手に生活してもらった。

　15年後に

　病気の発生率・死亡率を見てみたところ･･･

　好き勝手に生活をしていた人達の方が

　病気の発生率や死亡率は低く、

　健康のために努力した人達の方が

　いい加減に生きている人達よりも

　病気になったり、早死にしていたのだ｡｡｡

　こういうことがあるんですよね｡｡｡

　実際、

　ネットで論文を探してみてください。

　それらしい論文が出て来ます。

　こういう現象を

　フィンランドで行われた調査・研究から

　フィンランド症候群 と呼ばれるんです。

　詳しい分析結果まで控えてなかったんで

　原因や要因などは分かりませんが、

　きっと･･･

　健康に気を付けるあまり

　健康法とか情報に振り回されて

　変な緊張が続いてストレスになっていた･･･

　なんて理由が

　考えられるんですよね。

　次から次へと

　世の中には新しい健康情報が出回ります｡｡｡

　テレビなんかでは

　それを面白おかしく、興味を引くように

　どんどん取り上げてくれます。

　書籍や雑誌なんかにも

　健康情報はあふれ返っている状況です。

　それをいちいち

　試してみてもキリがないですし、

　基本的なことを抜かして

　あちらこちらに振り回されても

　身体の中は反ってグチャグチャになってしもぅたりね｡｡｡

　健康のために･･･ と思ってしたことが、

　挙げ句の果てに 不健康の原因 になっていたりしてね･･･

　考えてみてください。

　人は有史以来、

　いやそのずっと前から

　健康・長寿を願ってきて

　様々な健康方法を

　試してきたんじゃないかと思います。

　そうして

　何千年という時間をかけて

　あれはダメ、これはダメと

　人体実験を繰り返してきているのです。

　それを

　小手先の目新しい健康法に踊らされ、

　基本的なところ、

　根本的なところを抑えていない健康法 に

　あれやこれや手を出してみたところで

　健康になんてなれやしないハズですよ。

　健康に過ごしたい。

　健康に生きていきたい。

　そう願うならば

　王道 しかないんです。

　つまり、

　ごくごく 当たり前 のこと。

　当たり前過ぎて

　みんなおろそかにしがちですけど、

　きちんと食べて

　しっかり動いて

　ちゃんと寝る こと。

　好きな物を

　好きなだけ食べて、飲んで、

　夜更かしをして

　デスクでジッと座ってばかりでは

　動物としての人間は

　不健康にまっしぐらなのも致し方ない･･･

　それを横に置いといて

　小手先の健康法で健康になりたい！なんて

　虫が良すぎるとは思いませんか？？？

　東洋医学 の 養生法 には

　何千年と練りに練られてきた方法が

　ビッシリ詰まっています。

　これが東洋医学だけでなく、

　東洋医学以外の伝統的な医療にも残されています。

　それらを見渡していくと

　言ってる本質は驚くほど似ていたりします。

　その中でも

　東洋医学は

　日本の気候・風土に合った医学ですから、

　日本人に

　非常に似合っているところが多いのも確かです。

　小手先の健康法でも

　健康になられる方もいらっしゃるでしょうが

　『たまたま』であってね。

　みんなに通用する話じゃない。

　基本的なところを抑えてないような

　小手先の健康法には

　お気を付けになられてはいかがでしょうか｡｡｡