東洋医学バリバリで!
菊一堂鍼灸院では今年も相変わらず、 東洋医学バリバリで! 日々の鍼療に当たっていきます。
これ自体は 毎年、変わらない・・・
細かいことを言えば アップデートされていると思いますけど、
基本的には 東洋医学だからこそ提供できることを 粛々と行うだけです。
病院で良くなる人は 病院で良くなればえぇんです♪
それを提供してくださる場所は 今の時代、たくさんある訳で
病院で巧く行かなかった時こそ まったく考え方の違う東洋医学の出番! と思っているからです。
そんな東洋医学は いわゆる診察をしていく時にも 西洋医学とは大きな違いがあります。
四診(ししん)と呼ばれていて、
望診(ぼうしん)、聞診(ぶんしん)、 問診(もんしん)、切診(せっしん)という 4つの方法を駆使して身体を診ていきます。
望診(ぼうしん)っていうのは 望んで診るという方法で、
これは患者さんが入ってきた時から すでに始まっています。
顔や肌の色艶を診たり、 歩き方や身体付きを診ています。
それにや目の輝き、唇の色なんてものも 重要な情報です。
あとは 髪の艶とか爪、舌(ベロ)なんかも 詳しく診ていくと身体の中の状態がある程度、読めてきます。
おそらく 西洋医学のお医者さんも なんとはなしにしよってじゃと思いますが、
東洋医学では キッチリ意識して診ている訳です。
ただ あんまりジロジロ見ても分からないもので・・・
この辺が修行で だんだんパッと見た時の印象みたいなものが 大切になってくるんです。
細かく診過ぎると訳が分からなくなってくる・・・
不思議なものんですが、 パッと見の印象の方が正しいんです。
次に聞診(ぶんしん)。
身体がどうしんどいかとかなどは 次の問診に任せてありますんで、
ここでは 声の調子や高低、
それに体臭とか口臭と言った 匂いから情報を得ていくのです。
単純に口が臭い・・・ っていう話じゃありませんよ。
口臭でも どんな種類の匂いがするのか、
声の調子も 何かしら患ってくると 特徴的な声質というものが出てくるんです。
ただこれは なかなか難しいので、
いつも来てくださる患者さんなら変化も分かるんですが、 初めて来てくださる患者さんだとなかなか・・・
それから問診(もんしん)。
これは病院でもやってますが、 中身はけっこう違います。
たとえば 汗が出るとひと口に言っても
緊張した時に出る汗なのか?
寝汗として出ている汗なのか?
更年期障害の時に出る ホットフラッシュのようにパッと出てくるのか?
まだ色々なタイプがありますが、 全部、身体の中の状態は全然違う訳です。
こんな風に問診は 身体の中の状況を予想しながら 話を細かく聞き出していくのです。
漫然と話を聞いていても 身体の中の様子は見えてきません・・・
先ほどの 望診や聞診などと合わせて問診が上手になってくれば、
これだけでも ずいぶん身体の中の様子が分かります。
最後に切診(せっしん)。
切るって書きますが、 別に刃物を使ってなどという物騒なものではなくて、
治療家の手で 患者さんに実際に触れて診ていく方法。
鋭い刃物のごとく、 切れ味よろしく診断してくってイメージ。
切診という方法は 病院とは大きな違いかもしれませんね。
鍛練を積んでいくと 指先で感じる情報が 数千にも及ぶ情報を拾い上げてきてくれるようになります。
脈を診たり、 お腹や背中、痛むところなどに触れることで
局所の情報はもちろん、 身体の中の情報まで色々な情報が分かります。
これで 望診、聞診、問診で見えてきた身体の中の様子を
切診とすり合わせて 最終的に確定させていくようなイメージです。
すごい治療家になると 切診だけですべてが分かる♪ そうです・・・
まだまだ無理な話ですけどね・・・
こんな風に 東洋医学は患者さんの心も身体も合わせた 全身・全体を診ていきますけど、
治療家の方も 全身をフルに使って身体を診ていっているのです。
検査機器のない時代に 発展・発達してきた医学なので 全身、全神経を駆使するより他なかっただけですけどね。
最近は良い機械がたくさんあるんですから、 どんどん使えばいいんです。
けど、 人間は定量化できない部分もある訳です。
そういう部分に考えを馳せようとすれば AIには無理なんです。。。
そこは 診る側も人間じゃなくっちゃね。
そういう泥臭い医学なんです・・・
そういうやり方しかできない医学なんです・・・
これを愚直にやり続けるしかない・・・
それと求めてくださる方もいらっしゃる。
そう勘違いしているから・・・
グチグチ言ってないで 東洋医学バリバリで! 今年もやっていきます。
よろしくお願い致します。 |
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