そろそろ花粉症・・・
気が早いと思われるかもしれませんが、 もう準備は始めておられますか???
何が???
花粉症の話です。。。
スギやヒノキの花粉の飛散は だいたい2月上旬〜中旬くらいからみたいですが、
冬の気温次第で 多少早まったり、遅れたりします。
早ければあと1週間もすれば 花粉の飛散は始まってしまいますね・・・
鼻みずが垂れてきたり、 目がかゆかったり、クシャミを連発したり・・・
頭がボーッとして 時には頭痛まで出てくる方もいらっしゃって。。。
食事の味もよく分からなくなって やる気もそがれて大変みたいですよね。
東洋医学的に 花粉症を解説してみると、
冬が明け始めて 春の陽気が増えてくるとともに 身体の内側も活発になってきます。
身体の内側が活発になるというのは 身体の内側でのエネルギーの生産が増えてくるということ。
つまり 身体の内側の熱が増えてくるんですが、
この熱に 冬の間に貯めてしまった胃にある水が 外に出ていこうと押し出された結果が 花粉症なのです。
熱というのは 上に昇っていく性質があって
鼻やらのどの粘膜、目の粘膜ってのは この熱せられた水を抜くには 排出しやすく非常に好都合な場所。
鼻から抜けようとすれば鼻みずに。
目の粘膜から抜けようとすれば 目ヤニや涙、目のかゆみに。
そこで温まった水を 抜け切ることができなかったら、
さらに上に昇って頭まで到達して 頭がボーッとしたり頭痛になったり。。。
なぜこうなるの?
なぜ花粉症が出る人と出ない人がいるの?
という話になれば、
ひとつは 体質的なことがもちろんあるんですが、
もうひとつは 冬の養生の仕方が悪いから 余計に症状が悪化しやすくなるし、
近年になって 花粉症の人が増えてきた理由になります。
花粉症になる根本的な原因は
自然が春になろうとしている時に 冬の身体から春の身体に 一気に適応させるだけの体力がないから。
言い換えれば、 冬の間に体力を消耗しているから。
もっと別の言い方をすれば、
冬に過保護にし過ぎて 身体を鍛えてなかったものだから
冬の間に身体を消耗して 春に適応するだけの体力が不足しているから。
野生動物をイメージしてください。
野生動物は 冬の間はジッとして クマなんて冬眠しながら 体力を温存していますよね。
それなのに人間は 暖房器具をバンバン使って
寒いはずの冬なのに 部屋の中では常夏みたいにして過ごしている・・・
これでは 自然の摂理に反している訳です。
本来なら 寒い冬の冷気に ある程度、身をさらすことで
日々の生活を送る中で身体は鍛えられ 体力を温存するようになっているのですが、
常夏みたいな状況だと 身体や粘膜は鍛えられないままに・・・
しかも エアコンなどでは空気がより乾燥し、
潤っておきたい粘膜も カラカラになって傷付きやすくなります。
冬の間に 粘膜も弱ってしまっている訳です。
もちろん 暖房器具なしで生活してくださいとは言いません。
でも 冬は冬で それなりに身体を寒さにさらしながら 生活しないとダメですよ!と。
この辺りのバランスが難しいですがね。。。
この辺りのバランスを考えて 東洋医学で体調を整えていくと 春の花粉症の症状は軽くなってきます。
長いスパンで 治療を続けてらっしゃる方の中には
花粉症を気にしなくなるレベルまで 改善してこられる方も多いです。
花粉症の症状は ひどい方では日常生活に影響を及ぼします。
とりあえず 症状が楽になってくるだけでも ずいぶん感謝していただけますしね。
ただ 先ほどもお話しした通り、
花粉症は 根本的な部分を改善していくことが大切です。
これは はりやおきゅう、漢方薬だけで 改善していくことは難しい・・・
あなた自身に 生活そのものも変えていってもらわないと 難しい面があります。
胃腸の機能を整えて 胃に溜まっている水を減らして、
冬の間に消耗した体力を補うような 生活に改めていただきたいのです。
それと これは東洋医学に限らず 西洋医学でも同様なのですが、
花粉が飛散し始める時期よりも 少しでも早く治療を始めることが 今年のシーズンを乗り切るために大切です。
症状が出始めてからでは 治療効果が出にくいですし、
治療効果を 持続させにくくなります。
まだ症状も出ていないのに 治療を始めるっていうのも あまり気が乗らないかもしれませんが、
ダマされたと思って 少しでも早く治療を始めてください。
花粉の飛散開始はもうすぐそこまで 差し迫っていますけどね。。。
それでも 少しでも早く。。。 |
Copyright ©2011-2024 Kikuichi-do. All rights reserved プライバシーポリシー