高齢者こそタンパク質を!
BMI ってご存知ですか?
Body Mass Indexの略で 体重と人の身長から算出される肥満度を示す数値。
計算自体は簡単です。 体重 (kg) ÷ 身長 の二乗(㎡)。
体重50kg、身長160cmなら 50÷1.6÷1.6で『19.5』となります。
一般的には 『18.5〜24.9』までが標準とされ、
それ以下を『痩せ』、 これ以上を『肥満』としています。
ただ、これは注釈が付いて 年齢が18〜49歳の方ってことです。
話は変わって 最近、問題になっているのが 高齢者の痩せ。
肥満が身体に良くないとは 昔からよく言われとりましたが、
最近では 高齢者の痩せ過ぎが問題になっています。
痩せ過ぎは 日々の低栄養と密接な関係があるからです。
そこで先ほどのBMIのお話。
18〜49歳では BMI『18.5〜24.9』が標準ですが、
50〜69歳の方では BMI『20.0』未満の方が痩せ、
70歳以上の方は BMI『21.5』未満の方が痩せになります。
高齢者では 免疫力が低下して 肺炎などの感染症で亡くなる方が増えていますが、
こういうのにかかる人は 『痩せている』人に多かったりします。
つまり、 太り過ぎもダメですし、 痩せ過ぎもダメってことなんです。
ある程度、 肉が付いている方が健康的だということが分かってきて、 年齢別に目標値が設定されていると。
一般的に 高齢者で痩せている方は筋肉の量が少なくて、
その結果、 体内のエネルギー消費量も低くなっています。
これに運動不足が加わると、 ますますエネルギー消費量が減って 食欲も落ちて食事量が減ってしまう・・・
それで 栄養不足に陥ってしまう・・・という悪循環に。
筋肉が落ちると 転倒して骨折しやすくなりますし、
栄養状態が悪いと 血管なんかも弱くなってしまいます。
そうなると 脳出血のリスクも高くなって・・・
病気に関しても 悪循環が成立する訳です。
こういう悪循環を防ぐためにも 高齢者こそ筋肉を付けることが大切で、
筋肉を付けるためには 筋肉のトレーニングが必要になります。
ただ、 ジムに通って筋トレマシン相手に 一生懸命、筋トレをする必要はありません。
日々の生活で なるべく身体を使うっていうことだけ。
なるべく車を使わずに自分の足で歩くだとか 掃除もお掃除ロボットに任せずに なんなら昔ながらにぞうきん掛けをするとか。
さらに、 筋肉を付けるためにはタンパク質が大切!!
それには食事が大切!!
『肉の脂は身体に悪い・・・』だとか 『肉は硬いから・・・』なんて理由で
高齢の方は肉を食べる量が 極端に減る方がいらっしゃいます。
ある程度は肉が必要なのです。
料理の仕方によっては 柔らかくて脂っこくない肉料理はできます。
たとえば 豚の角煮なんてのは ていねいに作れば油っぽさはないし、とろけるように作れます。
これから暑くなってくる季節。
食欲が落ちやすい季節ですが、 暑い夏だからこそ しっかりタンパク質を食べるようにしましょ。
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