大切なのは質!
不妊治療にまつわる検査って ほんとうにいろいろあるんですけど、
その数値をどう理解するかまで ご存知ではない方も多いもの。
まぁ仕方ないですよね・・・
我々、薬の専門家であっても 久しぶりに診る健診の数値を見て 一瞬、抜けちゃってることがありますから。。。
不妊治療を受けてらっしゃる方、 もしくは興味をお持ちの方なら 名前くらい聞いたことがあるかもしれないAMH検査。
アンチ・ミュラーホルモン検査とも言われ、 ごくごく簡単に言うと、 卵巣に残っている卵子の数と言っていいかと思います。
女性の卵巣には 産まれ落ちてきた時に 約200万個の卵子の元を有しており、
年齢とともに だんだん減っていくということはご存知でしょう。
その卵巣に残っているだろう 卵子の数を推測するのがAMH検査。
たとえば、30歳の女性が AMH検査を実施して40歳相当の値を示せば
残りの卵子の数は相当少なめ・・・ といったことが想定されるということになります。
女性の社会進出が進み、 晩婚化もより一層進む中で、
30代前半で AMH検査を受けられる方が増えているそうです。
残りの卵子の数が少なめとなると 女性は今後の人生設計をどう選択するか? 深く考えることになることもあると思います。
AMH検査の値次第では 女性の人生設計が大きく変わってしまう・・・ かもしれないといった検査です。
ただ・・・
AMH検査で分かるのは あくまで卵子の残りの数。
残りが少ないからと言って 妊娠・出産を諦めるとは イコールにならないっていうこと。
逆に 卵子の残りの数が多いからと言って 余裕があるという訳でもないことも覚えておいて下さい。
つまり・・・
妊娠できるかどうかは 卵子の質の問題の方が大きいということ。
残りの数が多くても 質が悪ければ妊娠しにくいですし、
残りの数が少なくても 質が良ければ可能性は十分にある。
加齢とともに 卵子の質・量ともに低下していくことは みなさんもご存知かとは思いますが、
見た目とか実感で その変化が分かるものではない。
ですから AMHの検査も
この先を意識するには 良いきっかけになるとは思いますが、
それだけで 一喜一憂する必要はありません。
卵子の質を評価する検査は 現在のところ、ないようなので 難しい問題ではあるのですが、
卵子の質を向上させるためには 日々の心がけが大切になってきます。
きちんと食べて、しっかり寝て。。。
そんな日常の積み重ねが 卵子の質に大きく影響してくるのです。
薬を飲んだり、 サプリメントを使ったりしても
日常の生活をおろそかにしていれば なんの役にも立ちません。
東洋医学で 卵子の質を改善することも可能ですが、
やはり まずは日常の生活を向上させること。
これに勝る治療などありません。
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