夏の冷えが不妊の原因?
解剖学ってご存知でしょうか?
医療系の勉強をしたコトがある人なら 誰しも通った道じゃないかと思いますが、
大きく言うと 身体の構造を見ていく学問です。
たとえば 骨がこういう風にあって、
その骨の上を大きな血管が通っていて その血管はここで臓器につながっている。
そんな感じでしょうか。
さて、 卵子を育む卵巣は 生殖にとって非常に大切なモノですが、
この卵巣は 脚の方から身体の中心、 つまり、下の方から上の方に向かって伸びる
腸骨静脈という太い血管の上に 乗っかるような位置にあります。
この腸骨静脈というのは 心臓から出ていった血管が足先までいって 足先で折り返して
今度は 心臓の方に向かって帰っていく血管なんですが、
脚が冷えとる人っていうのは この腸骨静脈の中を冷たい血液が流れているのです。
となると、 腸骨静脈の上に乗っかるようにある 卵巣は冷え切ってしまうのです・・・
近年の夏は 冷房なしで過ごすというコトは なかなか考えにくいものです。
そして その冷気は下へ、下へと降りていく。
つまり、 足元は冷えやすいのです。
猛暑、猛暑と言われる昨今ですが、 どうですか? 体感的に足元は冷えていませんか?
近年では 暑い夏が冷えを生んでいるのです。
ですから、 こういった冷気から足元を守るコト。
これが 近年では大切な養生法になっています。
内くるぶし辺りから 冷えというのはお腹に上がっていきますから、
内くるぶしを しっかり保温してあげることが大切なのです。
できることなら 夏場でも足湯なんてのも良いです。
ちなみに 冷えがある40代の女性では、
冷えのない40代女性よりも 4.3倍も早産になりやすくて、 微弱陣痛も5.2倍なりやすい。
分娩にかかる時間が延長する 遷延分娩では5.7倍もリスクがあるという 報告があります。
夏こそ 脚を冷やさないように気を付けましょう。
できることなら 脚をしっかり温めてあげてください。
もちろん 東洋医学でそのお手伝いもいたします。
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