ツボを使えば・・・
世の中には いろんなセラピー (療法) があって、
それぞれに メリット・デメリットとか 考え方の違いはあるんでしょうが、
実際、それらで 人が健康になるんであれば それはそれで良いモノなのかなと。。。
ちまたでよく耳にする『ツボ療法』 。
これは我々の実践する 東洋医学に近しい感じがしますが・・・
実は『似て非なるモノ』なんです。
一般的に言われる『ツボ』とは 正式には『経穴』(けいけつ) と呼びます。
『気』や『血』の流れるルートを 『経絡』(けいらく) と言って、
この経絡上にある穴ぼこみたいなモノを 『経穴』って呼びます。
はり・きゅう治療は この『経穴』に鍼をしたり、お灸をしたりして 身体に働きかける治療法です。
もう少し専門的に言うと、 経穴を刺激することで 経絡の働きを調節しているんです。
それで、 経穴っていうのは 全身に361種あります。
左右対称の経穴がほとんどなので 全部で全身に670穴あるコトになっています。
この『経穴』を刺激する という意味においては
『ツボ療法』も『はり・きゅう治療』も 同じとも言えるんですが、
『ツボ療法』には 理論・理屈がない・・・
効くと言われる『ツボ』を やみくもに刺激しているだけなのです。
それでも たまには改善されるコトもあるでしょう。
ただ、 次も同じように効くか?と言われれば・・・
まぐれはそうそう続かない・・・ ってのが現実です。
胃が悪いから 胃に効くと言われる『ツボ』を押さえてみる。
一般の方が ご家庭でやられるなら それでいいでしょう。
でも、 治療とか医学と呼ばれるレベルでは
理論の下、 患者さんを診察して 身体の中の状態を推察して、
その状態に適った治療法を 理論の中から導き出さないと 再現性は望めないでしょう。
再現性がない治療や医学は 神のなせる技かまやかしのどちらかです。
それにお金を払って いちかばちか賭けながら 我が身を預けられますか???
ちなみに うちで実践しているはり・きゅう治療は
古典的な東洋医学理論を 礎にした治療を行っています。
科学的ではないけど、 昔の人の知恵がたくさん詰まった 治療理論をベースにしています。
あっ、あと・・・
『足ツボ』とか 『耳ツボ』とか呼ばれるモノは
さらに 東洋医学とは無関係で 反射区療法と呼ばれるモノで、
米国から欧州に伝わり、 さらに台湾を経由して 日本に入ってきたとされています。
これは 『ツボ療法』よりも 『東洋医学』からはかけ離れています。
なんてコトを言っても 一般の方には同じようなモノかもしれんですね。
それでも お伝えしておきたかったので。。。
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