食前に飲むんですか？

　漢方薬をお出しすると

　患者さんからよぅ聞かれるんが、

　食前に飲むんですか？ のひと言。

　答･･･

　ほとんどの場合、

　食後でもえぇんですよ♪

　漢方薬は食前っていう

　イメージがあるんは諸説あるんですが、

　漢方薬って

　天然物の混ざりモノなんで

　たくさんの成分が含まれておりますから、

　食事の中の何かしらの成分と反応して

　吸収が変化するかもしれないので･･･ という

　科学的に否定しきれない

　もっともらしい理由じゃったり、

　これは

　科学的にも確からしいんじゃけど、

　食前の方が

　吸収が早いっていう理由などなど。

　ただ、

　とある実験では、

　吸収されるスピードは上がるけど、

　吸収される総量は変わらないそうで、

　そういう意味では、

　食前でも食後でも構いません。

　また、

　地黄(じおう)っていう生薬を含む

　漢方薬は胃を悪ぅしやすいんで、

　お腹にやさしく接するために

　必ず、食後になんて

　説明をされる先生もいらっしゃいますが、

　そもそも

　地黄が胃に触る方に

　出し続けること自体が問題･･･ (苦笑)

　というコトで、

　結論を申し上げますと、

　早く効かせたい場合には

　食前に。

　マイルドに効かせたい場合には

　食後に。

　特段、特徴のある場合は

　食前じゃったり食後じゃったり

　それをちゃんとお伝えさせていただきますんで、

　そうじゃなければ、

　ほとんどの漢方薬は

　食前でも食後でも構わない。

　そういう答になります。

　ちなみに

　食前とか食後にと伝えられた場合でも、

　人間、忘れちゃうコトもあるもんです･･･

　そんな時には

　反対になっちゃっても構わないんで、

　とにかく飲んだ方が無難です。

　こういった話は

　漢方薬だけの話じゃなくって

　西洋薬でもほぼいっしょ。

　なお、

　漢方薬の古い書物には

　何千年という経験を経て編み出した

　作り方や飲み方などが詳しぅ書かれとるんで、

　それを元に

　アドバイスさせていただいております。

　そういう話が特別ない場合は

　まぁいつでも大丈夫！ってコトになります。